CodePlex Foundationがガイドラインを明らかに、「プロジェクトの博物館」を目指す

 米Microsoftが設立したオープンソース非営利団体のCodePlex Foundationが、その運営ガイドラインを明らかにした。フリーソフトウェアとは間をおく立場を示し、「オープンソースプロジェクトをコレクションした博物館を目指す」と述べている。

 CodePlex Foundationは今年9月、ソフトウェア企業とオープンソースコミュニティのギャップを縮小することを目的に、Microsoftが設立したオープンソース団体。

 同団体プレジデントのSam Ramji氏(元Microsoftのオープンソース技術戦略ディレクター、現在は米Sonoa Systems勤務)は同団体のスタンスについて、「われわれはオープンソースファウンデーションだ。フリーソフトウェアの見解は持っていない」とし、「フリーはコマーシャル(商用)の反対ではなく、直交であると考える」と述べている。

 ライセンスについては、「あらゆるライセンスにオープン」とした。重要なことはライセンスとビジネスモデルを結びつけることとし、コマーシャルフレンドリーな方向性を示している。

 統治モデルとしては、自分たちの役割をオープンソースプロジェクトとスポンサーの「ギャラリー」で構成される博物館に例えている。博物館がギャラリーマネージャを指名してギャラリーの立ち上げ、プロジェクト管理を行うというもので、CodePlexが法的フレームワークを提供し、企業の参加や貢献を促進するという。

 中立性については、Microsoft以外の企業数社がスポンサーに関心を示しており、実現すればMicrosoftからの独立性改善につながるとの見通しを示している。

 CodePlex Foundationは、初期版のガイドライン「Project Acceptance and Operation Guidelines」をサイトで公開している。

CodePlex Foundation
http://codeplex.org/