米Red Hat、「Red Hat Enterprise Linux 6.9」を一般公開

 米Red Hatは3月21日、Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の最新版「Red Hat Enterprise Linux 6.9」を公開した。コンテナへの移行を支援する機能を搭載したほか、ハードウェアサポートの拡大などが行われている。

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.9はRed Hatが2010年11月に発表したRHEL 6系の最新版。2016年5月に公開された6.8に続くもので、安定性、セキュリティ、信頼性を土台としつつ、機能強化が加わっている。

 RHEL 6ベースイメージをアップグレードし、既存のRHEL 6系のワークロードをコンテナベースのアプリケーションにマイグレーションできるようになった。これによりRHEL 7系やRed Hat Enterprise Linux Atomic Host、Red Hat OpenShift Container Platformへの移行をスムーズにする素地を整えることができる。

 また、提携企業との協業によりハードウェアのサポートを拡大した。これによってバージョン6ベースの運用環境を7系にスムーズに移行できるという。そのほかTLSがバージョン1.2にアップデートされ、最新のPCI-DSS標準も強化した。

 なお、RHEL 6系は3月10日にプロダクションフェイズ3に入っており、今後のアップデートは重要なセキュリティ修正とビジネスに影響する緊急の問題のみに限定されると開発チームは留意している。

米Red Hat
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