分散ファイルシステム「Gluster 3.10」が公開

 ネットワークファイルシステム「Gluster」の開発チームは2月27日、最新のメジャーリリースとなる「Gluster 3.10.0」をリリースした。メモリやポートの使用量を削減できるマルチプレキシングの導入や、細かい機能修正が多数行われている。

 Glusterは拡張性の高いネットワークファイルシステムで、汎用的なハードウェアを利用して大規模な分散ストレージソリューションを構築できる。メディアストリーミング、データ分析などデータ志向のタスクに適しているとしている。Red Hatの支援を受けて開発が進められており、ライセンスはGPLv3。

 Gluster 3.10は主要な変更を含むメジャーリリース版。コンテナ環境におけるサポートを強化し、性能と使い勝手が関連した機能改善も加わっている。

 新機能として、ポートとメモリの利用を削減するマルチプレキシングが導入された。ただしメモリが制限要因となっている場合以外は性能の改善にはつながらないとしており、チューニングオプションも提供されていない。デフォルトではオフとなっている。

 また、「op-version」(稼動中のGlusterの稼動バージョン。Glusterではop-versionが一致していればGluster自体のバージョンが異なるメンバが含まれていてもクラスタを構築できる)を表示するための命令が追加されたほか、リバランスオペレーションを全ノードで完了するのに要するおよその時間が表示されるようになった。

 このほかにも多数の機能強化が加わり、バグも修正されている。

Cluster
https://www.gluster.org/