米Netflix、ChatOpsができるSlack bot「HubCommander」を公開

 米Netflixは2月7日、GitHub管理向けのChatOpsツール「HubCommander」をオープンソースとして公開した。Slackでのチャット経由でGitHub organizationの管理ができるツールとなる。

 Netflixはオープンソースや社内のプロジェクトでGitHubを多用しているが、GitHubは管理者権限がないとリポジトリの管理ができず、GitHub上で多数のユーザーを管理することが課題だった。開発者が迅速に作業し、同時にセキュリティを確保する必要があり、そのため自社に最適化したChatOps(チャットアプリケーションを利用してシステム運用操作を行う手法)用ツールとしてHubCommanderを開発したと経緯を説明している。

 Netflixではすべてのリポジトリで一貫性のある権限モデルを導入しており、ビルド自動化には継続的インテグレーションツールの「Travis CI」を利用しているが、Travis CIの有効化やプロジェクトに外部の開発者を招待する際などで権限関連の問題が発生するケースがあったという。

 HubCommanderはいわゆる「Slack bot」として動作するもので、権限付きアカウントを利用してGitHub上で管理権限が必要な操作を実行できる。リポジトリ作成、リポジトリの説明記述とWebサイト修正、外部の開発者に特別な権限の付与、Travis CI対応、Dockerイメージのサポートなどの機能を持ち、開発者はbotにコマンドを出すことでGitHub organizationの管理ができる。これによりセルフサービスで管理や操作ができるとしている。

 拡張性にも優れ、コマンドプラグインの開発もできる。特権コマンドを保護するため、2ファクタ認証技術のDuoもサポートする。HubCommanderはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

HubCommander
https://github.com/Netflix/hubcommander