Linux Mint、デスクトップ環境「Cinnamon 3.0」をリリース
Linux Mint開発チームは4月25日、Linuxデスクトップ環境の最新版「Cinnamon 3.0」を公開した。
CinnamonはUbuntuベースのLinuxディストリビューションであるLinux Mintでデフォルトで採用されているデスクトップ環境。Linux Mintにはこのほか、MATE、KDE、Xfceなどのデスクトップ環境が利用できる。CinnamonはGTK+3ツールキットで構築したGNOME 3のデスクトップ環境「GNOME Shell」からフォークしたプロジェクト。Linux Mintが独自に開発した「Mint Gnome Shell Extensions（MGSE）」を活用、伝統的な外観を特徴とする。
Cinnamon 3.0は、2013年10月に公開されたCinnamon 2.0に続く最新版となる。ウィンドウ管理を改善し、タイル、マッッピングとマッピング解除などが強化されている。タッチ画面デバイスのサポートも強化し、エッジスクロール、2本指でのスクロールがともにデフォルトで有効となり、それぞれ独立して設定できるようになった。
バッテリを利用するデバイスに名称をつけられるようになったほか、サウンド設定やアクセシビリティといったコンポーネントが強化され、ネイティブのCinnamon設定モジュールとしてPythonで書き直されている。サウンド制御では、すべての音量をミュートにするオプションも加わった。
パネルランチャーアプリケーションのアクションが加わった。アニメーションエフェクトがダイアログおよびメニューでデフォルトで有効となり、メニューアプレットではお気に入りとシステムオプションが無効化された。
このほか、GTK 3.20のサポートを強化するなど細かな機能強化が加わっている。
Cinnamon 3は次期版Linux Mint 18「Sarah”」に搭載される予定。
