GoogleのJavaライブラリ「Guava 20.0」リリース

 GoogleのJava向けコアライブラリ「Guava」プロジェクトは10月28日、最新安定版となる「Guava 20.0」をリリースした。

 GuavaはGoogleが開発するJavaライブラリ。Javaバージョン6以上を対象とする。multimap、multisetなどの新しいコレクション型、不変コレクション、グラフライブラリ、関数型、インメモリキャッシュ、API/ユーティリティー、I/O、ハッシュなどを含む。JDKはバージョン1.6以上が必要。

 Guava 20.0は2015年末に公開されたバージョン19に続く最新版となる。新しいパッケージとしてcommon.graphが加わった。関係性をグラフで表示するグラフ構造データのモデリングのためのライブラリとなる。

 また、common.base、common.collect、common.hash、common.io、common.math、common.net、common.reflect、common.util.concurrentなどのライブラリが強化された。common.baseではバージョン19で加わったstaticファクトリーメソッドにより、CharMatcher定数が非推奨となった。最終的には2年の非推奨サイクル後に削除されるとしている。Preconditions、Throwablesなどが強化された。common.collectでも、ConcurrentHashMultisetでConcurrentMapを引数とするcreateメソッドが加わる一方で、MapMakerを引数とするcreateメソッドはが非推奨となり、IteratorsではemptyIteratorメソッドが非推奨となった。一方で、Maps、RangeSetなどで新しいメソッドが加わった。

 common.hashでは、FarmHash Fingerprint 64など多数のハッシュ関数が加わった。common.mathでは統計に関するものを中心に昨日が追加されている。

 Guava 20.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Google Guava
https://github.com/google/guava