マルチスレッドデコーダーが加わった「TigerVNC 1.7」リリース
リモートデスクトップ技術であるVNC(Virtual Network Computing)のオープンソース実装であるTigerVNCプロジェクトは9月8日、最新版となる「TigerVNC 1.7」をリリースした。マルチスレッドデコーダーのサポートなどの機能が加わっている。
TigerVNCはRFBプロトコルを利用したリモートデスクトップソフトウェア。これを利用することで、リモートにあるマシンのデスクトップをネットワーク経由で操作できる。TigerVNCはRealVNCとX.orgのコードをベースとし、3Dや動画アプリケーションに必要な高速性、プラットフォーム中立のクロスプラットフォーム、共通のルック&フィール、コンポーネントの再利用などの特徴を持つ。高度な認証手法とTLS暗号も拡張機能として提供する。
TigerVNC 1.7は、2015年12月に公開された「TigerVNC 1.6」に続く最新版。FLTKビューアでマルチスレッドデコーダーをサポートした。JavaビューアではSSH統合を強化した。FLTKとJavaの両方のビューアで、GNOMEのVNCサーバー「Vino」との互換性を強化した。Xorg 1.18との互換性も改善している。
このほか、UNIX/LinuxではTigerVNCサーバーであるXvncパラメーターをより細かくロックダウンできるようになった。Windowsの最小要件がVista/2008に変更されている。
TigerVNC 1.7はプロジェクトのWebサイトより、各プラットフォーム向けのバイナリとソースコードを入手できる。ライセンスはGPLv2。
TigerVNC
http://tigervnc.org/