オープンソースのインメモリプラットフォーム「Apache Ignite 1.7」公開

 オープンソースのインメモリプラットフォーム技術「Apache Ignite In-Memory Data Fabric」開発チームは8月5日、最新版となる「Apache Ignite 1.7.0」を発表した。

 Apache Igniteは大規模なデータセットをリアルタイムで処理するためのインメモリ型プラットフォーム。高度なクラスタリング、データグリッド「JCache」、ストリーミングなどの機能を持ち、ハードディスクやフラッシュメモリを使った一般的なストレージを用いた場合よりもはるかに高速に処理を実行できるという。2015年8月にApache Software Foundationのトップレベルプロジェクトに昇格した。

 Apache Ignite 1.7は、5月に公開された「Apache Ignite 1.6」に続く最新版。事前読み込み完了後にはじめてノードをプライマリとして割り当てられるようになった。また分散JOINが加わったほか、ODBCで十進法を利用できるようになった。安定性、フォールトトラレンス関連の修正も多数加わった。

 Igniteを.NETに対応させる「Ignite.NET」ではASP.NET Output Cacheプロバイダが加わった。実行ファイルのApache.Ignite.exeで.NET設定を利用できるようになるなど、強化が加わった。

 Apache Ignite 1.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Ignite
https://ignite.apache.org/