インメモリデータベース「VoltDB 4.0」がリリース、インメモリ分析を高速化

 米VoltDBは1月29日、インメモリデータベース「VoltDB 4.0」を公開した。インメモリ分析の強化、稼働中のクラスタ拡張など、多数の機能が加わっている。

 VoltDBはJavaとC++で実装されたインメモリ型リレーショナルデータベースシステム。Ingresなどのデータベース開発で知られるマサチューセッツ工科大学(MIT)のMichael Stonebraker氏らが中心になって開発した。1秒で数百万単位の読み込み/書き出し、ミリ秒レベルでのトランザクション処理といった高速な処理が特徴。シェアードナッシング、ACID準拠、SQLとJSONサポートといった機能を備える。動作環境はMac OS XおよびLinuxで、一部の高度機能が入っていないコミュニティ版はAGPLv3で公開されている。

 VoltDB 4.0は2013年1月に公開されたバージョン3.0以来のメジャーリリースとなる。インメモリ分析の強化や、速度のさらなる向上などが特徴。新機能としてはSQL UNIONやself/outer/explicit JOIN、CASEなどの機能、マテリアライズドビューのgroup-by列機能がサポートされた。同時に、アドホックなSQLなどグローバルリードクエリを動かす際のオーバーヘッドを削除することで、最大で50倍高速になるとしている。これらの機能強化により、全体のパフォーマンスは最大10倍改善するという。

 クラスタの拡張性も改善、「elastic cluster」機能として、稼働中にシームレスにノードを追加できるようになった。データを保護しつつデータのサイズに合わせてクラスタを拡張・再構成でき、ワークロードにも影響しないように設計したという。また、オンラインカタログとスキーマアップデート機能も導入した。

 4.0ではまた、プロシージャ言語としてGroovyをサポートした。インラインのGroovyスクリプトでDDLのプロシージャを実装できる。非Java言語としてはGroovyが初という。

 MySQLからのマイグレーションを支援するツール「Voltify」も提供される。MySQLからデータベーススキーマを抽出してVoltDBカタログを自動で作成するもので、CSVローダーと組み合わせることで高速に移行できるとしている。

 VoltDB 4.0のコミュニティエディションのソースコードは、GitHubのプロジェクトページより入手できる。

米VoltDB
http://voltdb.com/

ソースコード
https://github.com/VoltDB/voltdb/