高速なJPEG圧縮ライブラリ「Libjpeg-Turbo 1.5」リリース
Libjpeg-Turboプロジェクトは6月7日、JPEGコーデックライブラリの最新版「Libjpeg-Turbo 1.5」を公開した。不具合の修正が中心となっている。
Libjpeg-Turboは、libjpeg/SIMDをベースに改良を加えたJPEGイメージコーデック。libjpegのAPIに加えて、より高速なTurboJPEG APIを提供する。MMX、SSE2、NEONといったSIMD命令を利用してJPEGの圧縮と圧縮解除を行えるのが特徴。対応アーキテクチャはx86およびx86-64、ARM、PowerPCで、libjpegよりも2~6倍高速という。
Libjpeg-Turbo 1.5は2015年1月に公開されたバージョン1.4に続く最新版。libjpegとTurboJPEG APIライブラリのグローバル列テーブルにバージョンとビルド情報を組み込むようになった。また、cipegのバッファーオーバーフローにつながる可能性にあるPPMリーダーの問題を修正した。なお、この問題はcjpegプログラムに限定されていることからセキュリティバグではないとしている。また、tjDecompressToYUV2()関数を使って破損したヘッダでJPEGファイルの圧縮解除をしようとするときに生じる問題も修正した。
このほか、libjpeg APIのjpeg_stdio_src()、jpeg_mem_src()、jpeg_stdio_dest()、jpeg_mem_dest()関数を強化し、別の関数やプログラムの呼び出しにより圧縮や圧縮解除のためのソース/移動先のマネージャーがすでに割り当てられているときはエラーを出すようになった。
Libjpeg-Turbo 1.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。Linux(Debianベース)、Mac OS X、Microsoft Windows(XP以降)向けのバイナリも公開されている。
Libjpeg-Turbo
http://libjpeg-turbo.virtualgl.org/