PGP暗号化をサポートしたWebメール「Roundcube Webmail 1.2」がリリース

 オープンソースのWebベースの電子メール「Roundcube Webmail」開発チームは5月22日、最新安定版となる「Roundcube Webmail 1.2.0」を公開した。PGP(Pretty Good Privacy)暗号化のサポートといったセキュリティ関連の機能が加わっている。

 Roundcube Webmailはフリー/オープンソースのWebメールソリューション。デスクトップ風のユーザーインターフェイスを持つIMAPクライアントで、容易にインストールや設定ができるという。MIMEサポート、リッチテキスト/HTMLメッセージの作成、メッセージと連絡先の検索、外部SMTPサーバーなどの機能を持つほか、プラグインAPIを持ち、拡張性もある。Apache、Lighttpd、Nginx、Cherokee、HiawathaなどのWebサーバーで利用できる。

 Roundcube Webmail 1.2は2014年4月に公開された「Roundcube Webmail 1.0」系の最新版となり、2015年2月のバージョン1.1に続くリリースとなる。

 本バージョンでの最大の特徴はPGP暗号のサポート。「Mailvelope」ブラウザ拡張を使ったクライアントサイドでのサポートと、GnuPGを利用するEnigmaプラグインを利用したサーバーサイドでのサポートが提供される。Mailvelopeは、ブラウザがMailvelope APIを検出すると自動で有効になる。

 このほかにも、総当たり攻撃から保護するためセキュリティ機能を強化した。PHP7と互換性があり、ドラッグ&ドロップで添付ファイルをプレビューから作成に移動できるようになった。一方で、一部の古いライブラリは削除されており、プラグインを検証するように留意している。

 Roundcube WebmailはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv3。

Roundcube Webmail
https://roundcube.net/