Windows互換を目指すオープンソースOS「ReactOS 0.4.1」リリース

 Windowsとの完全互換を目指してオープンソースで開発されているOS「ReactOS」開発チームが5月17日、最新版となる「ReactOS 0.4.1」を公開した。

 ReactOSはWindows NT系OSとの完全互換を目指して開発されているOS。Windowsアプリケーションやドライバなどのバイナリを修正なしに実行できることを目指している。ReactOS 0.4.1は2016年2月にリリースされた0.4系の最新版で、0.4.0の機能強化が中心となる。

 新機能として、Activation Contextを導入した。MicrosoftによるC/C++ランタイムライブラリであるMSVCRTに依存するアプリケーションに対し、ランタイムのバージョン違いによって発生する問題を解決するものだという。

 また、オープンソースで開発されているファイルシステムBtrfsの初期サポートとして、WinBtrfsドライバーのインポートにより初期的な読み書きが可能となった。Shellでは、アイコンのレンダリング、フォルダビューなどで使い勝手を改善した。VirtualBox、VMware Playerなどの仮想マシンの共有フォルダもサポートした。USBの安定性も強化し、USBデバイスのプラグインによるクラッシュが減少するとしている。

ReactOS
https://www.reactos.org/