音楽プレイヤーの「Clementine 1.3」が2年半ぶりのリリース

 フリーの音楽プレイヤー「Clementine」の開発チームは4月15日、最新安定版「Clementine 1.3」を公開した。前バージョンから2年半ぶりのリリースとなり、音楽ストリーミングサーバーAmpacheのサポートなどが加わっている。

 Clementineは、Amarok 1.4のQt 4/GStreamerへのポートとして開発されたクロスプラットフォームの音楽プレイヤー。C++で実装されており、音楽ファイルの再生、プレイリスト管理、iPod/iPhoneとの同期やMTPおよびUSBストレージでの音楽転送、MP3/Ogg/FLAC/AACへのトランスコードといった機能を備え、Spotify、Grooveshark、Last.fm、Soundcloudなどインターネット音楽サービスの視聴も可能。Androidデバイス、Wii Remoteなどからの遠隔操作も可能。OSはWindowsおよびMac OS X、Linuxをサポートする。

 Clementine 1.3は2013年10月に公開されたClementine 1.2に続く最新版となり、1.2で導入したAndroidデバイスからClementineをリモート制御できるアプリ「Clemenine Remote」と互換がある。

 Webベースのオーディオファイルマネジャー/メディアサーバー「Ampache」をサポートするためのクライアント「Subsonic」を導入した。オープンソースのファイル同期ツール「Seafile」(バージョン4.4.1以上)やロシアのソーシャルサービス「Vk.com」もサポートし、これらで保存している音楽にアクセスできる。

 また、最新のアナライザ「Rainbow Dash」を導入し、全アナライザに「サイケデリックカラー」という新しいモードが加わった。

 このほか、プレイリストタブを閉じるときの警告表示、エキストラメニューのアイコン、サンプルレートの選択などが加わり、Spotify、Soundcloudなどの音楽サービスとの連携機能も強化した。起動の高速化やリッピングの性能改善なども図られている。

 Clementine 1.3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv3。

Clementine
http://www.clementine-player.org/