Javaキャッシュライブラリ「Ehcache 3.0」リリース、6年ぶりのメジャーアップデート

 米Terracottaは4月16日、Java向けのキャッシュライブラリEhcacheの最新版「Ehcache 3.0」を公開した。APIの刷新が行われたほか、オフヒープ対応などが加わっている。

 EhcacheはJava向けのキャッシュライブラリで、性能の強化やデータベースのオフロードおよび拡張と行った目的で使われている。Ehcache 3.0は2010年に公開された「Ehcache 2.0」以来、6年ぶりのメジャーアップデートとなる。

 Ehcache 3.0ではAPIを刷新し、Javaの標準キャッシュAPIであるJSR-107(javax.cache、JCache)互換となった。設定ファイル等も変更されている。新APIではJavaのジェネリクスに対応し、既存のJSR-107実装を強化するキャッシュテンプレート機能も加わっている。さらにjavax.cache対応によりSpring Cachingの統合をそのまま使えるようになった。

 通常のJavaヒープ外にデータを保存するオフヒープストレージ機能もサポートし、オフヒープオンリーキャッシュなどの機能を備えた。XA Transactionsにも対応した。性能も強化され、2系と比較して改善が図られている。

 Ehcache 3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。

Ehcache
http://www.ehcache.org/