Javaアプリケーションの性能改善を図れるキャッシュ機構「Ehcache 2.0」公開

 米Terracottaは3月9日(米国時間)、オープンソースのJavaキャッシュ技術の最新版「Ehcache 2.0」を公開した。オープンソース版を同社のダウンロードページより入手できる。

 EhcacheはTerracottaが2009年8月に買収したオープンソースのJavaキャッシュ技術。Javaオブジェクトをキャッシュする機構を提供するもので、これによりJavaアプリケーションの性能改善やデータベースへの負荷を抑えることができる。

 Ehcache 2.0の新機能として、まずオープンソースのO/Rマッピングフレームワーク「Hibernate」のセカンドレベルキャッシュとしてEhcacheを利用できるようになった点が挙げられる。分散キャッシュにも対応し、アプリケーションに変更を加えることなしに容易ににクラスタ化が行えるようになる。「Grails」などのフレームワークを利用して構築したアプリケーションの拡張性強化などに利用できるという。

 このほか、Java Transaction API(JTA)のサポート、write-behindキャッシングをサポートした新APIなど、エンタープライズ級の機能が加わった。管理機能では、Ehcacheの動的設定が可能となり、TTIやTTLといったパラメーターを稼働中に変更できるという。

米Terracotta
http://www.terracotta.org/

ダウンロードページ
http://www.terracotta.org/dl/