オープンソースのファイアウォール向けディストリビューション「pfSense 2.3-RELEASE」が公開される
FreeBSDベースのファイアウォール「pfSense」の開発チームは4月12日、最新版となる「pfSense 2.3-RELEASE」を公開した。
pfSenseはファイアウォールやルーターとしての利用を想定したFreeBSDベースのディストリビューション。Webインターフェイスによる操作、柔軟性、拡張のためのパッケージシステムなどを備える。
pfSense 2.3は1月に公開されたバージョン2.2に続く最新版となり、FreeBSD 10.3-RELEASEを土台とする。最大の特徴はBootstrapフレームワークを利用して一新されたWeb GUI。JavaScriptとCSSのリファクタリングを進め、古いテーマを削除して新たにCSSベースのテーマも導入した。これらによってレスポンシブなルック&フィールとなり、PCやスマートフォンなどさまざまな端末で画面のリサイズやスクロールを最小限にするという。またTLS 1.0の無効化や、lighttpdを廃止してnginxへの一本化なども行われている。
また、ベースシステムとカーネルを含む土台システムはFreeBSD pkgに変更した。これにより、今後はシステムの部分単位でのアップデートが可能になるとしている。tryforward()のサポートにより性能を強化し、ビルドシステムも大きく改善したという。
このほか、ゲートウェイとルーティング、認証、DNS、IPsecなどでも多数の機能が加わっている。
pfSense
https://www.pfsense.org/