元Operaの創業者が開発するChromiumベースのWebブラウザ「Vivaldi 1.0」リリース

 ノルウェーVivaldi Technologiesは4月6日、Webブラウザ「Vivaldi 1.0」をリリースした。Opera創業者らがChromiumをベースに開発したもので、「要求の多いユーザー向け」に生産性を改善する機能を用意する。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 VivaldiはWebブラウザ「Opera」を開発するOpera Softwareの共同創業でCEOを務めたJon von Tetzchner氏らが立ち上げた新しいWebブラウザ開発プロジェクト。Vivaldiは2015年1月に技術プレビューが公開されていた。

 JavaScriptとUIフレームワーク「React」を用いてユーザーインターフェイスを構築しているのが特徴。レンダリングエンジンにはChromiumの「Blink」を搭載し高速化を図っている。

 大きな特徴となるカスタマイズ性では、タブの位置をウィンドウの下部に配置したり、アドレスバーの位置を変更するなどが可能。キーボードのショートカット、マウスを使ったジェスチャーなどの操作性も備える。クイックコマンド(Quick Command)として、入力エリアにキーワードを入力して開いているタブ、お気に入り、履歴、設定などに迅速にアクセスできる機能も用意する。クイックコマンドのメニューもカスタマイズでき、独自のコマンドを作成できるという。

 また、タブの管理ができるタブスタック(Tab Stack)機能を利用して、複数のタブをドラッグ&ドロップによりグループ化できる。タブのセットをセッションとして設定グループ化したページをタイル表示したり、誤って閉じたタブをタブバーのゴミ箱から開くなどのことも可能。

 Webページに注釈を付けるノート(Notes)機能も搭載する。ページについてのメモを書いたり、スクリーンショットを添付したり、URLや添付ファイルを加えることができる。Operaの特徴でもあるスピードダイアル(Speed Dial)も用意しており、仕事用など用途に合わせて複数のスピードダイアルを設定できる。

 このほか、開いたページに合わせてカラースキームが変化するインターフェイス、サイドバー上でパネルとして複数のWebサイトを表示できる(Web Panels)などの機能も備える。

Vivaldi
https://vivaldi.com/