アーケードゲームエミュレーターMAME、ライセンスをGPLv2に変更

 アーケードゲームハードエミュレータMAME(Multiple Arcade Machine Emulator)開発チームは3月4日、MAMEのライセンスを独自のMAME LicenseからGPLv2に変更したことを発表した。これにより、MAMEはOpen Source Initiative(OSI)承認のフリー/オープンソースライセンスの下で公開するオープンソースソフトウェアとなった。

 MAMEはC++で作成されたアーケードゲームエミュレータ。「エミュレートされたマシンの内部動作のリファレンスとなることを目指す」としており、その目的として教育的側面のほか、ハードウェアが動かなくなると消えてしまうゲームソフトウェアを保護する側面もあるという。著作権や特許のあるゲームを侵害することは意図しておらず、これまでも独自ライセンスでソースコードを公開してきた。

 MAMEは1997年に開発がスタート、現在7000以上のタイトルをサポートする。OSIが承認するライセンスでコードを公開するにあたって、2015年半ばよりどのライセンスを希望するのかを知る目的でこれまで貢献した開発者全員にコンタクトをとることを試みたとのこと。その結果、90%以上のコアファイルを含むファイルの多くを3条項BSDライセンスで公開し、プロジェクト全体としてはGPLv2を採用することにした。MAMEの商標については、オリジナルの開発者であるNicola Salmoria氏に属すると注意している。

 最新版は2月に公開した0.171で、Windows向けのバイナリとソースコードをプロジェクトのWebサイトより入手できる。

MAME
http://mamedev.org/