Ruby向けWebサーバー「PUMA 2.16」リリース

 Ruby向けWebサーバー「PUMA」の開発チームは1月27日、最新版となる「PUMA 2.16.0」をリリースした。プロジェクトのWebサイトから入手できる。

 PUMAは高速で高い並列性をもつRuby/Rackアプリケーション向けのHTTP 1.1サーバー。3条項BSDライセンスで提供されている。Cに最適化されたRagel拡張を利用して要求を処理し、内部のスレッドプールからのスレッドでリクエストを処理するのが特徴。メモリの使用はRainbows!やUnicornより大幅に少なく、速度(並列リクエストに対して1秒間に処理されたリクエスト数)はこれらよりも高いという。すべての拡張Rack対応アプリケーションで利用できる。開発および運用の両方で利用できるとし、またスループットを出すためにはRuniniusやJRubyなどのRuby実装の利用を推奨している。

 PUMA 2.16は2015年11月に公開されたバージョン2.15に続く最新版で、小規模な機能追加が行われている。まずset_remote_addressの設定オプションが追加され、サイレントモードでの実行が可能になった。またDSLでのCLIオプションが表示され、start urlでold_worker_countを表示するようになった。JRubyのTLSクライアント認証のサポートも加わった。

 コードのクリーンナップやバグ修正も加わっている。

PUMA
http://puma.io/