「Apache OpenOffice 4.1.2」リリース、1年以上ぶりの新版
Apache OpenOffice開発チームは10月28日、オープンソースのオフィススイート「Apache OpenOffice 4.1.2」をリリースした。安定性を重視したバグ修正リリースとなる。
Apache OpenOfficeはオープンソースのオフィススイート。OpenOffice.orgとして開発されてきたが、母体となっていた米Oracleが2013年秋にApache Software Foundationに寄贈、以降Apache OpenOfficeとして開発されている。
2014年4月末に登場したApache OpenOffice 4.1系の最新版となる。同年8月には4.1.1が公開されていたが、それから1年以上を経てのリリースとなった。
WebDAV管理とファイルロッキングを強化し、「Microsoft SharePoint」とのやりとりが改善された。また、PDFエクスポートのダイアログが新しいデザインとなり、画面が小さい端末上でもユーザビリティを改善した。
また、HWP形式のファイルを扱うためのフィルタで発見された脆弱性は、HWP形式ファイルのサポートを廃止するという形で対応された。HWP形式ファイルはほとんど利用されていないためだという。これら形式のファイルを利用している場合、OpenOffice 4.1.2にアップデートする前にほかのフォーマットに変換しておくことが推奨されている。
そのほか、「Writer」「Calc」「Impress/Draw」「Base」の各アプリケーションでバグが修正された。プロジェクトでは、4.1.1以前のバージョンを利用するユーザーにアップグレードを呼びかけている。
Apache OpenOffice
http://www.openoffice.org/