米TechCrunchがWordPressプラグイン「WP Async Task」のコードを公開ーータスク非同期により性能改善

 米ハイテク系メディアTechCrunch(米AOL傘下)は7月31日、社内開発したWordPressのライブラリ「WP Async Task」をオープンソースで公開したことを発表した。WordPressのページ読み込みなどの性能を改善できるという。

 TechCrunchはオープンソースのブログ/コンテンツ管理ソフトウェアプラットフォームであるWordPressをベースとしたシステムで運営されており、WP Async Taskは2012年にサイトをリニューアルする際に開発したという。同プラグインのほかにも、サイトの性能を改善すべく複数のツールを利用しているとのこと。

 WP Async Taskは時間のかかるAPI呼び出しや実行の終了を待たずにバックグラウンドタスクとして処理させるというアプローチを行うもの。時間がかかるタスクをバックグラウンドにオフロードすることで性能を維持できるという。単独のプラグインとしてインストールするほか、他のプラグインやテーマにバンドルしてインストールすることも可能。TechCrunchの場合、ページの読み込み時間が17秒かかることもあったというが、WP Async Taskの利用によりこれが5~8倍改善されたと報告している。

 ライセンスはMIT License。オープンソースにすることで、自社にプラットフォームを提供してくれたコミュニティに還元したいとしている。

WP Async Task
https://github.com/techcrunch/wp-async-task/