140件以上のバグを修正した「GCC 5.3」リリース
GNU ProjectとGCC開発チームは12月4日、GPLで提供されるフリーソフトウェアのコンパイラ集「GCC 5.3」を公開した。各ミラーサイトより入手できる。
GCCはC、C++、Objective-C、Fortran、Java、Ada、Goといった言語に対応するコンパイラ集。libstdc++やlibgcjといったこれらの言語向けライブラリも含む。当初はGNU Operating System向けのコンパイラとして作成されたが、その後言語を拡大したため、名称も「GNU C Compiler(GCC)」から「Compiler Collection(GCC)」に変更した。
GCC 5.3は2014年12月に公開されたGCC 5系の最新版で、バグ修正リリースとなる。7月に公開された5.2から合計で143以上のバグが修正されたという。
内部サブプログラムにおけるソース配分でのメモリリークにつながるバグや多数のコンパイラ内部エラー(ICE)が修正された。Interprocedural optimizationも改善されている。また、AVX-512命令Intel Skylakeのサポートも加わっている。
開発チームは次期バージョンとなるGCC 6に向けた開発を進めており、新機能などの開発は6に向けて進んでいる。