JSON拡張モジュールが加わった「SQLite 3.9」リリース
SQLite開発チームは10月14日、SQLデータベースエンジンライブラリの最新版「SQLite 3.9.0」をリリースした。JSON拡張モジュールが加わるなどの強化が図られている。
SQLiteはライブラリとして提供される組み込み向けSQLデータベースエンジン。これを利用することで、別途データベースサーバーを用意することなくSQLを使ってアプリケーションのデータを保存したり、保存したデータへのクエリが可能になる。
SQLite 3.9は、2013年8月に公開されたSQLite 3.8に続くメジャーリリースとなる。新たに「JSON1」拡張がソースツリーおよびSQLite Amalgamationに加わった。SQL Amalgamationは単一のCコードファイルで、プロジェクトに容易に組込が可能。また、アプリケーション定義SQL関数とテーブル値関数を合計12種実装した。これによりSQLiteデータベースに格納されたJSONコンテンツの管理が可能になるという。合わせて、sqlite3_value_subtype()とsqlite3_result_subtype()と2種類のインターフェイスも加わった。
SQL関連ではCREATE VIEW文でビューの名称に続いてカラム名のリストをオプションで受け付けるようになった。また、クエリプランナーでWHERE句のANDを含む条件の付いた部分インデックスを利用できるようになった。
Amalgamationでは全文検索機能「Full Text Search 5」(FTS 5)が追加された。なお、FTS 5は実験的と位置付けられている。dbstat仮想テーブルを強化し、一定条件下でテーブル値関数として利用できるようになった。sqlite3_analyzer.exeツールも新しくなった。
これらの強化に加えて、SQLite Encryption拡張のバグなど不具合も修正されている。
SQLite
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