クエリプランナーを一新した「SQLite 3.8.0」リリース
SQLiteの開発チームは8月26日、最新安定版「SQLite 3.8.0」を公開した。次世代クエリプランナーの採用、部分インデックスのサポートなどが加わっている。
SQLiteはマルチプラットフォーム対応のSQLデータベースエンジンライブラリ。軽量かつ高速、信頼性の高さなどを特徴とし、さまざまなアプリケーションで採用されている。ライセンスはパブリックドメイン。
SQLite 3.8は2010年7月に公開された3.7系からのメジャーアップデートとなる。3.7.18ではなく3.8としてリリースした理由は、Next Generation Query Planner(NGQP)の採用が理由という。既存のクエリプランナーを新たに書き直したもので、アルゴリズムの強化と高速化を図った。ただし、既存のクエリプランナーに依存するアプリケーションの中には、NGQPにより性能が劣化する可能性があると警告している。
3.8ではまた、テーブルのサブセットに構築される部分インデックスもサポートした。上手く活用すればデータベースファイルの容量を小型化し、クエリと書き込みの両方の性能を改善できるという。
このほか、sqlite3_analyzerツールを強化し、各テーブルのインデックス別にサイズ情報を表示可能となった。また、コマンドラインシェルの”.import”コマンドを改善し、複数行入力フィールドをサポートするなど、多数の細かな強化が加わっている。
SQLite 3.8.0はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
SQLite
http://www.sqlite.org/