「Git 2.6」リリース

 Git開発チームは9月28日、オープンソースの分散型バージョン管理システム「Git 2.6」を公開した。バイナリおよびソースコードがプロジェクトのWebサイトより入手できる。

 2015年7月に公開されたGit 2.5以来67人が貢献、コミットの数は約480件に上るという。

 本バージョンでの変更点としては、パス指定にアスタリスク(*)を利用できるようになったほか、スクリーンライティング用マークアップ言語であるFountainでuserdiffパターン定義が利用できるようになった。また、「git log」コマンドを1つのpathspec引数付きで実行した際に自動的に「–follow」オプションを適用する設定が可能になった。どのバージョンのSSL/TLSを接続に利用するのかを設定する「http.sslVersion」設定変数も加わっている。

 「git log」コマンドやその関連コマンドでは、strftimeを利用するタイムスタンプフォーマットオプション「–date=format:」も加わっている。「git fast-import」コマンドではcat-blob-fdインターフェイスを経由したコマンドに反応できるように強化されたほか、「git rebase -i」コマンドではコミットのリプレイをスキップする「drop commit-object-name subject」コマンドが導入された。

 このほか「git status」や「git at-file」、「git fsck」、「git rebase -i」など、多数のコマンドが強化された。「git send-email」コマンドではSMTP AUTHメカニズムを制限する「–smtp-auth」オプションの追加などがいくつかの強化が行われている。

 そのほか、コマンドライン補完用スクリプトのアップデートや動作速度の向上、メモリ利用量の削減なども行われている。

Git
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