「Firefox 41」リリース、「Firefox Hello」でインスタントメッセージングをサポート

 Mozillaは9月22日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox 41」をリリースした。ブラウザ内でビデオ通話ができる「Firefox Hello」でチャット機能をサポートするなどの機能が加わっている。

 Firefox 41は8月中旬にリリースされたFirefox 40に続く最新版となる。WebRTCベースのビデオ・音声通話機能の「Firefox Hello」でインスタントメッセージ機能が加わった。また、WebRTCの利用には暗号化プロトコルPFS(Perfect Forward Security、forward secrecyとも言われる)が必須となった。これにより安全性が強化される。このほか、Firefox Accountのプロフィールで写真の設定が可能となるなど、ソーシャルサービス面の強化も行われている。

 また、SVG画像をファビコンとして利用できるようになったほか、画像のデコードやbox-shadowの描画の高速化が行われている。Windows向けではTSF(Text Services Framework)のサポートにより、IMEサポートを向上した(Windows Vista以降)。Windows 7ではWARPが無効化された。

 HTML5関連では、Channel Messaging APIのMessagePortおよびMessage Channelインターフェイスが標準でサポートされ、SVG要素のtransform-origin属性もサポートした。CSS Font Loading APIもサポートされた。

 開発者向け機能では、インスペクタを強化しCSSルールの追加ボタンを導入した。インスペクタではこのほか、CSSのルール宣言をコピーできるようになり、擬似要素パネルも加わった。

 2015年9月25日追記:記事掲載当初、Firefox 41からアドオンへの署名義務付けがスタートするとの記述がありましたが、リリース前にアドオン署名の締め切り延長が決定され、Firefox 41の正式リリース版ではアドオン署名の義務化は行われていません。そのため、本文内容を一部修正しています。アドオン署名の義務化は12月リリース予定のFirefox 43で正式に有効化される方針となっているとのことです。

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