Qt、オンライン・オフライン対応インストーラー「Qt Installer Framework 2.0」公開

 フィンランドDigiaの子会社Qt Companyは4月7日、WindowsおよびMac OS X、Linuxで利用できるインストーラーフレームワーク「Qt Installer Framework 2.0」をリリースした。対応するQtのバージョンが4から5に引き上げられ、Qt 5.4以上が必須となっている。

 Qt Installer Frameworkはオンラインおよびオフラインインストールの両方に対応するインストーラーを作成できるフレームワーク。Qtのインストーラーとしての要件にフォーカスして開発されているものだが、ほかのアプリケーションでもインストール/アップデートツールとして利用できる。

 Qt Installer Framework 1.6に続く最新版。Qt 5で構築することでGUIがないスクリプトベースのインストーラーとしても利用できるようになったという。利用にはQt 5.4が必要で、Qt 4対応コードは削除されている。これに伴い、スクリプトバックエンドもQt ScriptからQt QMLモジュールに移植されているが、スクリプトの後方互換性は維持されるという。ライセンスもLGPLv2系からLGPLv3に変更した。

 このほか、クライアント/サーバー通信向けの新しいクラスを導入し、コンポーネントのためのInstallActionプロパティーを導入した。サンプルやドキュメントも強化されているほか、開発ツールも導入した。多数のバグも修正されている。

The Qt Company
http://www.qt.io/

Qt Installer Frameworkダウンロード
http://download.qt.io/official_releases/qt-installer-framework/2.0.0/