「KDE Frameworks 5.5」がリリース

 The KDE Communityは12月12日、「KDE Frameworks 5.5.0」をリリースした。定例の安定版リリースとなり、バグ修正や細かな機能強化が図られている。

 KDE Frameworksはデスクトップ環境「KDE Plasma」とアプリケーション集「KDE Application」の土台となるプロジェクトで、C++で作成されたライブラリとソフトウェアフレームワークから構成されている。Qtをベースに60のアドオンライブラリを用意し、デスクトップアプリケーションの共通要件に対応する。ライセンスはLGPL。

 7月に公開された5系の最新安定版となり、11月にリリースされたKDE Frameworks 5.4に続くもの。開発チームは毎月バグ修正などを行った安定版をリリースしている。

 KCodecsでは電子メール認証のKEmailAddressを導入、より堅牢なMIMEコーデックの実装を利用した。KJobWidgetsでQt 5.2のコンパイルを修正し、KRunnerではすべてのRunnerでクエリを走らせるコマンドラインインターフェイス(CLI)ツールが加わった。

 KCompletionではコンパイルポップアップでのページのアップ/ダウンの問題が修正され、KNotificationsではKNotificationPluginがパブリッククラスになった。Plasma Frameworkでは、Qt 5.2のコンパイル修正のほか、BusyIndicatorとProgressBarをQtQuick.Controlsにマイグレーションした。

 このほか、KWindowSystem、KWidgetsAddons、KTextEditorなど多数のモジュールでバグ修正や機能強化が行われている。

The KDE Community
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