「ECMAScript 6」が正式に承認される
標準化団体ECMA Internationalは6月17日、JavaScriptの最新標準仕様となる「ECMA-262 6th edition」を採択したことを発表した。「ECMAScript 6(ES6)」が正式に承認されたことで、Webブラウザなどでの実装が進むことが期待される。
スイス・モントルーで開催された109回目の総会で承認された。ECMAScriptの第1版は1997年に登場、1999年に第3版が登場した後、第4版は放棄となった。2009年に第5版が登場、そして今回の第6版となる。
ECMAScript 6(ES6)は「ECMAScript 2015」とも呼ばれ、モジュール機構や新たなクラス機構が導入された。このほか、ジェネレーターや非同期処理のPromise、タプル、アロー関数、Setオブジェクト、Mapオブジェクトなどの新機能が加わっている。後方互換性も残されている。
ECMAScriptは国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の第1合同技術委員会であるISO/IEC JTC 1でも「ISO/IEC16262」として規格化されており、ES6の承認によりISO/IEC 16262:2016として承認される。
ECMA International
http://www.ecma-international.org/
ECMAScript 2015言語仕様
http://www.ecma-international.org/default.htm