JavaScriptフレームワーク「AngularJS 1.4」がリリース

 米GoogleのAngularJS開発チームは5月28日、JavaScript向けWebアプリケーション開発フレームワーク「AngularJS 1.4」(開発コード「jaracimrman-existence」)をリリースした。コードのリファクタリングを進め性能を強化したという。

 2014年10月に公開されたバージョン1.3に続く最新版。2014年11月から開発に着手し、400以上のコミットがあったという。30以上の機能強化を行い、バグは100件以上修正したと報告している。

 アニメーション関連コードにおいてリファクタリングを行い機能の強化とバグ修正を図った。これにより、新しいサービス$animateCssを利用してCSSベースのトランジション/キーフレームの制御が可能となったという。また、アニメーションアンカリングによりエレメントを動かせるようになった。

 $httpサービスも強化され、カスタムURLパラメーターのシリアライズを可能にする仕組みが導入された。これにより、jQuery風のパラメーターシリアライズ化に従うエンドポイントとの接続が容易になるという。

 Cookie関連処理を行うngCookiesモジュールでは$cookieStoreが非推奨となり、機能が$cookiesサービスに移された。$cookiesProviderではクッキー単位でのオプション設定が可能になった。

 また、使用するjQueryのバージョンを指定できるようになった。これにより、jQueryが存在する場合にもjqLiteを利用できるようになった。フィルタ関連では、limitToフィルタを強化し、取得するデータの開始インデックスを指定できるようになった。filterフィルタ、numberフィルタなども強化した。

 ngMessagesも強化され、ダイナミックメッセージがサポートされた。これにより、ランタイム側でサーバーからのリクエストメッセージを容易に表示できるようになるという。ngOptionsもリファクタリングを進め、disabled whenシンタックスを利用してオプションの無効化が可能になった。

 これらに加え、Angular表現パーサーの書き直しにより性能も強化されたという。一方で、コンポーネントヘルパーとコンポーネント主導の階層ルーターの2種類の機能については、導入を見送った。これらは次の1.5で導入を予定しているという。

 AngularJS 1.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

AngularJS
https://angularjs.org/