VMwareベースの仮想環境をOpenNebula上に容易に移行できる「vOneCloud 1.6」

 スペインOpenNebula Systemsは6月11日、VMwareのvSphereやvCenterなどを利用して構築された仮想環境をオープンソースのクラウド環境であるOpenNebulaに容易に移行できる「vOneCloud 1.6」を発表した。CentOS向けのアプライアンスとして提供する。

 vOneCloudはOpenNebula環境を提供するディストリビューションで、VMware vCenterを使って構築された仮想環境をOpenNebula上で動作させることに特化しているのが特徴。「5分でVMware仮想環境をクラウドに移行できる」とアピールしている。OpenNebula 4.12.3をベースとし、オープンソース技術をベースとしたエンタープライズ環境で動作する。有料の商用サポートも提供する。

 vOneCloudはvCloudを置き換えるものとして2014年11月に発表、12月に初の安定版をリリースした。最新版となるvOneCloud 1.6では、CPU、メモリなど仮想マシンのキャパシティを定義できるようになった。仮想マシン実装後のキャパシティ変更も可能で、特定のvCenterリソースプール上に制限するといったこともできるという。また、仮想マシンのソフトウェアパッケージ設定などのカスタマイズも強化し、起動時にスクリプトを走らせることができるようになった。

 vOneCloudはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

vOneCloud
http://vonecloud.today/