米Red Hat、クラウド管理ソフト「CloudForms」の土台となるオープンソースプロジェクト「ManageIQ」を初公開

 米Red Hatは6月19日(米国時間)、オープンソースのクラウド管理ソフトウェア「ManageIQ」のソースコードおよびビルド済みパッケージを公開したことを発表した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 ManageIQはクラウドサービスの自動化、最適化、制御のためのソフトウェア。価格、性能、拡張などの要件に合わせて主要なクラウドプラットフォーム上で仮想ワークロードを移管でき、サービスオーケストレーション、ライフサイクル管理、自動ワークフローなどの機能をプライベートクラウドに追加できる。

 Red Hatが2012年末に買収により取得した技術で、Red Hatのクラウド管理「CloudForms」の土台となっている。Red Hatは5月にオープンソースプロジェクトとすることを発表しており、今回のコード公開はそれに沿うものとなる。

 OpenStackをはじめとした仮想化プラットフォーム上でのビルド開発やテストクラウドが可能なほか、クラウドのガバナンス、自動化などの機能を持つ。OpenStackのほか、Amazon、KVM、Microsoft、VMware技術に対応し、プライベートなIaaSアーキテクチャとのハイブリッドクラウド環境を管理できるという。複数のプラットフォームをターゲットにするのではなく、単一のインターフェイスとAPIを利用してDevOpsを運用できるという。

 ManageIQのWebサイトではOpenStack、oVirt、Red Hat Enterprise Virtualization、VMware vSphereの4種類向けのビルドが公開されている。また、ソースコードはGitHubで公開されている。

米Red Hat
http://www.redhat.com/

ManageIQ
http://manageiq.org/