オープンソースの電子書籍管理ソフト「Calibre 2.30」リリース

 オープンソースの電子書籍管理ソフトウェア「Calibre」チームは6月5日、「Calibre 2.30」をリリースした。電子書籍変換、ビューアなどの機能で細かな機能が加わっている。

 CalibreはPythonおよびCで実装された電子書籍管理アプリケーション。電子書籍の閲覧、電子書籍デバイスとの同期、Webからのニュース記事のダウンロードと電子書籍形式への変換、電子書籍エディタといった機能を含む。EPUBやFB2、LIT、MOBI、PDF、PDB、RTF、TCR、TXTZといったフォーマットに対応する。

 Calibre 2.30は2014年8月に公開されたバージョン2系の最新版。新たに電子書籍フォーマットの自動変換機能が追加され、ライブラリに電子書籍が追加され際に自動的に指定したフォーマットに変換する機能が加わった。また電子書籍ビューアも強化され、目次に長い項目がある際はその上にマウスを重ねるとポップアップで表示する機能が加わった。ニュース記事のダウンロードでは、SSL証明書の認証を無効化できるようになった。また「Kobo」向けドライバーを強化し、同ファームウェアのバージョン3.16に対応した。

 バグも多数修正されている。中でも、2.28で導入した電子書籍の全フォーマットからMicrosoft Wordファイル(DOCX)への変換機能に関連して、画像のアスペクト比の処理、ページ分割などの不具合が修正された。編集機能にある検索保存「Saved Searches」パネルも修正されている。

 CalibreはWindowsおよびMac OS X、Linuxなどに対応、プロジェクトのページより入手できる。ライセンスはGPLv3。

Calibre
http://calibre-ebook.com/