XenServer向けのWeb管理インターフェイス「Xen Orchestra 4.0」がリリース

 Xen Orchestra開発チームは5月29日、XenServer向けWebユーザーインターフェイス「Xen Orchestra 4.0」(開発コード「Double bass」)をリリースした。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 Xen Orchestraは、XenServerおよびXAPIを制御するためのWebユーザーインターフェイス。仏Vatesが開発しており、XenServerの状態を把握したり、仮想マシンの作成やバックアップなどが可能。ユーザーに細かな権限を与えたり、LDAPディレクトリと接続することもできる。AGPLで公開する無償版のほか、サポート付きで高度な機能を備える有料版もある。

 Xen Orchestra 4.0は2014年8月末に開発が着手された最新ブランチで、過去最大のリリースとしている。本バージョンではユーザーおよびグループ向けにACLを設定できるようになった。リクエストが多かった機能とのことで、これによってオブジェクト上で役割(権限)を設定できる。役割としては、閲覧のみの「viewer」、停止/再開/コンソールなど基本的なサイクルオペレーションが可能な「operator」、RAM、vCPU、スナップショットを変更できる「admin」の3種類を用意する。

 XAPIを利用するDockerコンテナを制御できる基本的なツールも導入した。この機能は今後も拡充し、将来的にXen Orchestra内でDocker対応仮想マシンとコンテナの作成ができるようにしていくという。

 XenServerアップデート管理機能も導入した。自動でパッチを検出し「Missing」として表示するため、手導で新しいパッチを探す必要がなくなった。アップデートには「Missing」をクリックすれば良い。

 タブレットなどの画面が小さい端末での操作性を改善するために、新たにレスポンシブWebデザインメカニズムを導入した。このほかにも、仮想マシン作成プロセスの改善など多数の機能を強化している。エンジンを新しくすることで性能を強化し、CoffeeScriptからJavaScriptへの置き換えも進められている。

Xen Orchestra
https://xen-orchestra.com/