ARMサポートをさらに強化した「Xen 4.5」リリース

 Linux FoundationのXen Projectは1月15日、x86およびARMアーキテクチャに対応するオープンソースのハイパーバイザ「Xen」の最新版「Xen 4.5」をリリースした。性能の改善、ARMサポートの強化など計43もの新機能が加わっているという。

 x86アーキテクチャ向けでは性能の改善にフォーカスされており、高精度イベントタイマー(HPET)の改良、メモリのスクラブによる起動時間の短縮、2ソケット以上のマシンでのPCIパススルー強化などが図られた。さらにXen 4.4で初期サポートした準仮想化(PVH)モードがドメイン0(dom0)でも利用できるようになった。x86プロセッサのVMX(Virtual Machine eXtensions)などの機能を活用してドメイン0の実行速度を高速化できるという。

 性能のほかにも、セキュリティの改善、リアルタイムCPUスケジューラーのRTDSの実験的サポートなども加わった。Intel CPUに特化した機能強化も図られており、BroadwellのSupervisor Mode Access Prevention(SMAP)のサポート、PVHVMゲスト向けの拡張、Sandy Bridge vAPIC拡張のサポートなどが加わっている。

 ARMアーキテクチャ向けでは新たに64ビットサーバーチップ「ARM Seattle」をサポートし、ARM上の仮想マシンのゲストの容量上限が1TBに拡大された。また、Superpages対応と割り込み終了(EOI)の高速化により仮想化のオーバーヘッドも改善されている。このほかにもGeneric Interrupt Controller (GIC) v3対応、IOMMU(Input/Output Memory Management Unit)対応(SMMU v1)など多数の強化が図られた。UEFIベースの起動もサポートし、U-BootとUEFIの両方が利用できるようになった。

 ツールスタックでは、Pythonツールスタック「xend」からCベースの「xl」(「libxl」)に移行した。機能面では同等ながらメンテナンスが容易になり、Xenインスタンスの管理が簡素化されるという。QEMUはバージョン2.0に更新された。

 開発チームによると、バージョン4.5では約7800行の新しいコードが加わった一方で、14万1000行が削除されたという。

Xen Project
http://www.xenproject.org/