WebベースのXen Server仮想マシン管理ツール「Xen Orchestra 3.5」リリース

 仏Vatesは8月14日、Xen ServerおよびXAPIに対応したWebベースの仮想マシン管理ツール「Xen Orchestra 3.5」をリリースした。WebブラウザからでXen Server上の仮想マシン作成や管理を行えるもの。

 Xen OrchestraではXen Server上で仮想マシンの作成やプロビジョニングなどを行ったり、仮想マシンが存在するサーバーやリソース利用状況といった情報を把握できる。ドリルダウンでどの仮想マシンがリソースを多く利用しているのかなどの詳細を調べることも可能で、検索やフィルタリング機能も備える。ライセンスはAGPLv3。

 Xen Orchestra 3.5は5月に公開されたバージョン3.4に続くリリース。新機能としては、コンソールビューに停止およびスタート、リブートという3つのボタンが追加された。また、仮想マシン作成時、入力漏れを防ぐ警告が加わり、仮想マシンがダウンした際に強制終了が可能になった。さらに、仮想マシン削除後はホームページに自動的にリダイレクトされるように変更された。Safariでの表示問題も修正したほか、ホストのシャットダウン処理も改善されている。

 開発チームは、開発言語をPHPからNode.jsへ切り替えるにあたって進めていたnpmサポートも完了したことも報告している。npmと合わせてBrowserifyを利用することで、アーキテクチャの簡素化とメンテナンス作業の軽減を実現したという。

 xo-backupとxo-cliを含む最新のソフトウェアアプライアンスも用意した。こちらはDebian Jessie(Linuxカーネル3.14)とsystemdを利用しているという。

Xen Orchestra
https://xen-orchestra.com/