米Googleが「Chrome 39」をリリース、セキュリティ強化が中心
米Googleは11月18日、Webブラウザの最新版「Chrome 39(Chrome 39.0.2171.65)」をリリースした。セキュリティ関連で42件のバグを修正するなど、安全性にフォーカスした。Windows、Mac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
10月はじめに公開されたバージョン38に続く正式版。Mac OS Xでは64ビット版をサポートした。8月にリリースしたベータ版ではMac OS Xでの64ビットサポートが行われていたが、正式版での対応は今回が初めて。これによりMac OS X環境での性能とセキュリティが強化されるという。一方で、32ビット版については終了となった。また、アプリおよび拡張機能向けAPIが新しくなった。
セキュリティ関連では42の修正を行った。この中には重要度が「高(High)」のものも多数含まれており、たとえばFlashでの多重フリーの脆弱性、Googleのレンダリングエンジンblinkにおけるヒープ破壊につながるUse-after-freeの脆弱性、PDFレンダリングエンジンpdfiumのバッファオーバーフローの脆弱性などが修正された。これらのバグを報告した研究者らに対し、バグ発見報酬プログラムの下で合計で25,000ドルが支払われている。
Google Chrome
http://www.google.com/chrome/