btrfsをデフォルトで採用した「openSUSE 13.2」がリリース

 openSUSE開発チームは11月4日、Linuxディストリビューションの最新版「openSUSE 13.2」をリリースした。デフォルトのファイルシステムがbtrfsとなったほか、「Docker 1.2」のサポートなど多数の機能が加わっている。

 2013年11月中旬にリリースされた13.1に続く最新版となり、開発期間として1年を費やした。13.2は新機能の開発に加えて、開発モードを変更して初めてのリリースとなる。ローリングリリースを通じてテストをより頻繁に行うことで安定化のフェイズを短縮、これにより最新技術の開発と安定性のバランスをとるという。

 openSUSE 13.2ではデフォルトのファイルシステムがbtrfsとなり、スナップショットツール「Snapper」でbtrfsのスナップショットやロールバック機能が提供される。また、新機能としてネットワーク設定ツール「Wikcked」が導入された。

 デスクトップ環境として、「MATE」(バージョン1.8.1)が新たに利用可能となった。そのほか「KDE 4.14」に加え、「KDE Plasma 5.1」もテクニカルプレビューとしてサポートするほか、「GNOME 3.14」や「XFCE 4.1」、「LXDE 0.55」、「Enlightenment 19(0.19.0)」、「Awesome 3.4.15」も利用できる。

 コンテナ技術のDockerもサポートされた。ホストとしての利用だけでなく、Dockerコンテナを提供するDockerHubでもopenSUSE 13.2が提供されており、openSUSEをコンテナ内でも利用しやすくなっている。このほか、「Linux Containers 1.0.6」や「QEMU 2.1」「VirtualBox 4.3.18」など、仮想化技術もアップデートされている。管理ツール「YaST」の改善も行われている。

 開発関連では、「KDevelop 4.7.0」や「Anjuta 3.14」、それにQt4とQt5に対応する「Qt Creator 3.2.1」などのツールが提供される。Qt5ベースの「KDE Frameworks 5.3.0」も含み、「Ruby 2.1.3」や「Python 2.7.8/3.4.1」、「PHP 5.6.1」、「Perl 5.20」などの言語環境を搭載する。

 これらに加え、インストーラーも改善した。手順を簡素化して直感的に作業を行えるようになったという。

openSUSE
http://www.opensuse.org/