Policyfileを実験導入したChef開発ツール「ChefDK 0.3」がリリース
Chef開発チームは10月2日、Chef開発ツール「Chef Development Kit(ChefDK)」の最新版となる「ChefDK 0.3.0」をリリースした。実験的ながら新機能として「Policyfile」が導入されている。
ChefはオープンソースのITインフラ自動化フレームワークで、ChefDKはChefコミュニティが開発した開発ツールセット。Chef Client、Knif、Ohai、Chef ZeroなどのChef関連ツールに加えて、統合テストのフレームワークTest Kitchen、cookbookのテストを簡素化するChefSpec、coodbookのコード解析ツールFoodcriticなど、「cookbook」や「recipe」と呼ばれるChefの設定ファイル作成に必要となるツールが含まれている。
最新のChefSK 0.3の最大の特徴は、Policyfileの導入となる。PolicyfileはChef Clientが利用すべきcookbookリビジョンやrecipeを指定できるChefの機能。ドキュメントはChef Serverにアップされ、Chef Clientは単一のドキュメントからポリシー情報を得られるようになる。chef installとchef pushの両コマンドからアクセスでき、Chef Clientを動かす際にノードに適用されたポリシーにどのような変更があったかを把握しやすくるという。
開発チームは、PolicyfileはChefの利用を容易にすることを目的に開発したものであり、Chef初心者の開発者向けではない点を注意している。また、同機能はまだ実験的プレビュー段階であり、機能は完成していないため、隔離して利用するようにとも警告している。
この他、CLIを強化し、Unix向けRubyがバージョン2.1.2から9月に公開された2.1.3にアップデートされている。
ChefDKはDebian、Linux(Ubuntu、RHEL)、Mac OS X、Windows向けにパッケージが用意されており、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。
Chef Development Kitダウンロード
https://downloads.getchef.com/chef-dk