「オープンソース化する」と発表するも未だソースは公開されていない「Lightworks」、バージョン12.0がリリースされる

 米EditShareは9月25日、ノンリニア動画編集ソフトウェア「Lightworks 12.0」をリリースした。LinuxとWindowsに加えてMac OS Xに対応したほか、コンテンツマネージャーが新しくなるなどの強化が加わった。

 Lightworksはノンリニア編集に対応したデジタルビデオ編集システム。ProRes、Avid DNxHD、AVC-Intra、DVCPRO HD、RED R3D、DPX、H.264、XDCAM EX / HD 422などさまざまなフォーマットをサポートし、解像度やフォーマットに依存しないタイムライン、トリミング、ステレオスコープのサポート、自動保存、プロジェクト共有などの機能を持つ。無料版のほか、サブスクリプション形式の有料版「Lightworks Pro」も提供されている。EditShareは2010年にLightworksのオープンソース化を発表しているが、まだコードは公開されていない。

 1月に公開されたバージョン11.5でLinux対応を実現、最新のバージョン12ではMac OS X対応となり、3種類のOSで同じバージョンが動く初のバージョンとなった。なおMac版でのみ、録画、レンダリング、エクスポートでProResエンコードをサポートする。一方で、Windows向けではWindows XPがサポート対象外となった。

 機能面では「Content Manager」としてプロジェクトの資産を一元的に管理できるようになった。これにより、Bin(クリップを格納して管理するための領域)の保存先だった「Racks」は「Groups」に名称を変更、Content Manager内で表示されるようになった。「Sync Groups」は「Multicam」に変更され、通常のBinのように利用できる。Content Managerでは検索機能が加わったほか、フィルタの作成と編集、Binへのインポートなどの機能があり、ドラッグ&ドロップでOSから直接Binにファイルを移すこともできる。

 動画再生エンジンも強化され、すべてのメディアタイプで再生の性能を改善するという。素材を自動認識して適切なプロジェクト設定を行うため、手作業での選択が不要となりすぐに素材を利用できる。色補正機能も強化し、独立した機能だったRBG、HSVなどの色補正エフェクトを1カ所で管理できるパネルが加わった。

 このほかエクスポートパネルの改善、FCP7 XMLインポートの対応などの機能が加わっている。

 Lightworks 12はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

米EditShare
http://www.editshare.com/

Lightworks
http://www.lwks.com/