「GDB 7.8」がリリース、Guileスクリプティングをサポート
GNU Project Debugger(GDB)開発チームは7月29日、最新版となる「GDB 7.8」をリリースした。GNU Guileスクリプティングのサポートといった新機能が加わっている。
GDBはソースレベルでのデバッグを行えるデバッガ。GPLv3で提供されているフリーソフトウェアで、UNIX/LinuxだけでなくWindowsなどさまざまな環境で利用できる。C/C++やObject-C、Ada、Pascalなど多数の言語に対応し、さまざまなプロセッサアーキテクチャを対象にデバッグが可能。
GDB 7.8は2月に公開されたバージョン7.7に続く最新版。GNU Guileスクリプティングのサポートが加わり、Pythonによるスクリプティングも強化された。新しいコマンドとしてguileやguile-replなどが加わっている。
BTraceも強化され、btraceレコードをターゲットとしている際にもrecord gotoコマンドを利用できるようになり、限定的ながら逆実行と再現がサポートされた。
新たなターゲット設定としてPowerPC64 little-endianが加わり、また「auto-connect-native-target」がオフに設定されていた場合でも「target native」コマンド実行時にネイティブターゲットに接続されるように変更された。そのほか、「compare-sections」コマンドはすべてのターゲットで利用できるようになった。
一方で、dll-symbolsおよび2種類のエイリアスが非推奨となった。「remotebaud」設定パラメータの利用も非推奨となり、代わりに「serial baud」パラメータの利用を推奨している。
GDB 7.8はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
The GNU Project Debugger
http://www.gnu.org/software/gdb/