「FreeBSD 9.3-RELEASE」リリース

 The FreeBSD Projectは7月16日、FreeBSD 9系の最新安定版「FreeBSD 9.3-RELEASE」をリリースした。FreeBSDはすでに10系が登場しており、9.3は9系の安定性強化が中心となる。

 FreeBSD 9.3-RELEASEは2012年1月に公開されたStable/9ブランチの最新版。2013年9月末に公開された9.2-RELEASEに続くもので、9系では4回目のリリースとなる。なおFreeBSDは1月にFreeBSD 10.0-RELEASEを公開しており、9系はレガシー扱いとなる。

 本リリースでは安定性強化が図られており、zfsではアップデートによってブックマーク機能をサポートされたほか、一貫性のないデータセットのスナップショット作成機能の修正などが施された。unameツールもアップデートされ、「-U」および「-K」のオプションを利用できるようになった。fetchライブラリではSNI(Server Name Identification)サポートが加わり、HTTPS上で仮想ホストを利用できるようになった。hastctlツールは現在のキューサイズを出力できるようになり、内部利用の共有ライブラリに新たに/usr/lib/privateが加わった。

 このほか、BINDはバージョン9.9.5に、Sendmailは8.14.9に、OpenSSHは6.6p1に、OpenSSLは0.9.8zaにアップデートされている。

 FreeBSD 9.3-RELEASEはamd64、i386、ia64、powerpc、powerpc64、sparc64の各アーキテクチャに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

The FreeBSD Project
http://www.freebsd.org/