「FreeBSD 10.0-RELEASE」公開、ClangがデフォルトコンパイラになりHyper-V対応も強化
The FreeBSD Release Engineering Teamは1月20日、最新の安定版となる「FreeBSD 10.0-RELEASE」をリリースした。10系最初のリリースとなり、GCCに変わってClangがデフォルトのコンパイラになったほか、Hyper-Vのサポートなどさまざまな機能が加わっている。
FreeBSD 10.0-RELEASEは2012年1月に公開された9系に続く安定ブランチとなる。当初2013年中に公開を予定していたが、予定より遅れてのリリースとなった。
最新版ではデフォルトのコンパイラがGCCからClangに変更された。また、UnboundがローカルキャッシュDNSリゾルバとしてベースシステムに取り込まれた。一方でBINDは削除されている。パッケージ管理ツールはpkgがデフォルトとなり、pkg_addやpkg_deleteなど関連ツールはなくなっている。
また、FreeBSDをMicrosoftのHyper-V上でゲストOSとしてサポートするための準仮想デバイスドライバが加わった。bhyve、virtioもサポートされる。Amazon EC2のサポートなども追加された。
9.2-RELEASEで導入されたZFSファイルシステムも強化されており、SSD向けのTRIMサポートや、高性能圧縮アルゴリズムのLZ4のサポートも加わっている。
FreeBSD 10.0-RELEASEはamd64、i386、ia64、powerpc、powerpc64、sparc64アーキテクチャに対応、FreeBSDのWebサイトより入手できる。
FreeBSD Project
http://www.freebsd.org/