米FacebookがiOS向けの動的アニメーションエンジン「POP」を公開
米Facebookは4月28日、iOSおよびMac OS X向けのアニメーションエンジン「POP」をオープンソースで公開した。同社のモバイルアプリ「Paper」で採用されている技術で、リッチアニメーションを容易に作成できるという。
POPは1月にiOS向けアプリとして公開したソーシャルニュースアプリ「Paper」で使われているアニメーションエンジンで、同社が2011年に買収したPush Pop Pressの開発チームによって開発された。このアプリでは動的にアニメーションを生成してスクロール、バウンス、折りたたみの展開などのエフェクトを実現しているという。
POPはフレームワークの役割を持ち、iOSやMac OS Xに含まれるアニメーションフレームワーク「Core Animation」で作成できるイーズイン、イーズアウト、イーズイン/イーズアウト、リニアの4種類に加えて、バウンスの「Sprint」、ゆっくりと動きが止まる「Decay」、独自のアニメーションエフェクトを作成できる「Custom」という3種類のアニメーションを利用できる。アニメーションと画面を分離することで、任意のプロパティやObjective-Cオブジェクトのアニメーション化が可能という。
よく利用されるアニメーションの作成を効率化できるだけでなく、Core Animationとの親和性が高いため慣れ親しんだプログラミングモデルで開発できる点も特徴という。開発の経緯として、Facebookの開発者はiOSの静的アニメーションの卓越性に触れながら、タッチ画面によりユーザーとのインタラクションが変化していると指摘している。
POPはプロジェクトのページより入手できる。ライセンスはBSDライセンス。