ASF、Forgeサイトのオープン実装「Apache Allura」と“SQL on Hadoop”の「Apache Tajo」をTLPへ
非営利団体Apache Software Foundation(ASF)は4月1日(米国時間)、リポジトリ/プロジェクト管理ツール「Apache Allura」とデータハウスシステム「Apache Tajo」の2プロジェクトをトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格したことを発表した。
Apache Alluraはソースコードレポジトリやバグレポート管理ツール、ディスカッションツール、Wiki、ブログなどのサービスを提供するオープンソースのプロジェクト管理ツール。2009年にSourgeForge.netによって始められたプロジェクトで、2012年にASFのインキュベータープロジェクトとなった。チケット、ディスカッションとコメント、コミット履歴の閲覧、コードブラウザなどの機能を持ち、コードレポジトリ、統合されたイシュー追跡、メール/RSS経由でのサブスクリプション、ビルドインのフォーラム、スレッド対応ブログツールなどの機能を持つ。バージョン管理システムとしてはGitおよびMercurial(hg)、Subversion(svn)をサポートする。
AlluraはSourceForge.netのほかOpen Source Projects Europeやドイツ航空宇宙センター、米国防省高等研究計画局(DARPA)のVehicleForgeなどで利用されており、最新版は2月に公開されたバージョン1.1
Apache Tajoは「Apache Hadoop」ベースの高度なデータウェアハウスシステムプロジェクト。SQL on Hadoopソリューションを標榜しており、Hadoop向けに堅牢なビックデータリレーショナル・分散データウェアハウスシステムを提供する。SQL標準のサポート、低遅延、拡張性のあるアドホッククエリなどの特徴を持ち、HDFS(Hadoop Distributed File System)上に保存された大規模データセット上でオンラインアグリゲーション、ETL(抽出/変換/ロード)などが可能。
2010年に韓国・高麗大学校のデータベースラボでスタート、2013年3月にASFに寄贈されインキュベータープロジェクトとして開発が進めれてきた。同大学のほか、SK Telekom、Grunterなどで利用されている。最新版は2013年11月にリリースされたバージョン0.2。
ASFではどのプロジェクトも最初はインキュベーターとしてスタートし、ASFのメリトクラシー(能力主義)原則の下でコミュニティや開発が統制されているか、プロジェクトの活発度などを評価してトップレベルプロジェクト(TLP)となる。すべてのプロジェクトはApache License 2の下で公開される。
Apache Allura
http://allura.apache.org/
Apache Tajo
http://tajo.apache.org/