パブリッシュ/サブスクライブ型のメッセージングシステム「Apache Kafka 0.8.1」公開
3月12日、メッセージングシステムApache Kafkaの最新版「Apache Kafka 0.8.1」がリリースされた。Apache KafkaはScalaで実装されたパブリッシュ/サブスクライブ型の分散メッセージングシステム。元々はSNSの米LinkedInで開発された技術で、現在はApache Software FoundationのTLP(Top Level Project)の1つとして開発が進められている。
Apache Kafkaはオンライン/オフライン両方のメッセージ配送に対応するメッセージングシステム。パーティション、レプリケーション、パーシスタントといった機能を備え、高スループットかつ低遅延、高い拡張性などの特徴を持つ。単一のKafkaブローカーで毎秒数百メガバイト単位の読み込み/書き出しが可能という。
Apache Kafka 0.8.1は、2013年10月に公開され、Apache Software FoundationのTLPとなってから初のリリースとなったバージョン0.8系の最新版となる。本バージョンではそれぞれのメッセージキーに対し、その少なくとも最終値を常に保持するようにしてログの圧縮を行うようになった。アプリケーションのクラッシュ時やシステムダウン時の復旧などの場合に有用だという。
また、トピック削除用APIの導入や、サーバー設定パラメーターの拡充、レプリカの一貫性をチェックするツールの導入、ビルドシステムのGradleへの移行なども行われている。
Apache KafkaはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache Kafka
http://kafka.apache.org/