デスクトップ向け仮想化ソフトウェア「Oracle VirtualBox 4.3.8」リリース

 米OracleのVirtualBox開発チームは2月25日、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox 4.3.8」を公開した。メンテナンスリリースとなり、細かな機能強化が数多く加わっている。

 VirtualBoxはx86プラットフォーム向けの仮想化ソフトウェア。WindowsおよびMac OS X、Linux、Solaris上で動作し、仮装マシン上でWindows (NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7)やMS-DOS、Windows 3.x、Linux、Solaris、OpenSolaris、OS/2、OpenBSDなどさまざまなOSを稼動させられる。ライセンスはGPLv2。

 VirtualBox 4.3.8は2013年10月に公開されたバージョン4.3系の最新安定版で、12月にリリースされた4.3.6から2か月を経てのメンテナンスリリースとなる。

 仮想化関連では、SSE 4.1/4.2パススルーの実験的サポートが加わり、一部のMSRレジスターのエミュレーションを改善した。

 Linux向けには、12月に公開されたX.Org Server 1.15のサポートが加わったほか、新しいLinuxカーネルでCPUのホットリムーブ時に生じていたバグを修正した。Red Hat Enterprise Linux 6.5のサポートも加わっている。Windows関連ではVboxTray関連のバグ、アクティブなゲストユーザーを検出時にクラッシュするバグなどが修正されている。

 ネットワーク設定周りではpingプロキシ実装、IPv6のリアセンブル関連のバグ修正といった強化が加わっている。動画キャプチャおよびスクリーンショットキャプチャでの3Dコンテンツサポートも追加された。AHCIドライバやGUIでもバグ修正や細かな機能強化が行われている。

 VirtualBoxはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

VirtualBox
https://www.virtualbox.org/