オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg 2.1.3」リリース

 オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」開発チームは1月15日、2.1系の最新版となる「FFmpeg 2.1.3」を公開した。Googleが多くのバグ修正に協力していることも話題になっている。

 FFmpegはオープンソースの音声/動画録音・変換ライブラリ。多数のファイル形式、コーデック、プロトコルに対応し、音声と動画ファイルのデコード/エンコード、フォーマット変換、mux/demux、ストリーミング、フィルターなどの機能を持つ。フォーマット変換を行うコマンドラインツール「ffmpeg」、マルチメディアストリーミングサーバー「ffserver」、SDLとFFmpegライブラリベースのメディアプレイヤー「ffplay」、マルチメディアストリームアナライザ「ffprobe」などのツールを備え、libavutilやlibavcodecといった開発者向けのライブラリも各種用意する。

 バージョン2.1.3は2013年10月末に公開された2.1系(開発コード「Fourier」)の最新安定版。2.1.2のリリースからわずか2日でリリースされた。Libavベースのffmpeg-mtの変更とバグ修正を含むもので、libavutilなどライブラリも新しくなっている。

 FFmpegプロジェクトでは約3か月のリリースサイクルを持っており、サイクル通りであれば次期版は1月末~2月にリリースされる予定。

 FFmpegのソースコードやMac OS XおよびLinux向けのバイナリはプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。また、Windows向けのバイナリはZeranoe FFmpegより入手できる。

 なお、1月10日にGoogleのセキュリティエンジニアらがGoogle Online Security Blogにて同社のFFmpegへの貢献について伝えたことも話題になっている。Googleは過去2年間に渡ってFFmpegの開発に協力しており、同開発者が発見し修正されたバグは1000を超えたとのこと。

FFmpeg
http://www.ffmpeg.org/