「Monitorix 3.4」リリース、Memcachedステータスのグラフ表示にも対応

 Monitorix Projectは12月2日、システムモニタリングツール「Monitorix 3.4.0」をリリースした。Memcachedグラフなどの新しい機能が加わり、バグや脆弱性も修正された。

 MonitorixはPerlで実装されたオープンソースのシステムモニタリングツール。Linux/UNIXサーバー用に作成されたが、軽量でシンプルに利用できるため組み込み用途でも利用できるという。PerlデーモンのmonitorixとCGIスクリプトのmonitorix.cgiで構成され、3系からはHTTPサーバー機能も組み込まれている。Red Hat Enterprise LiuxやFedora、CentOSといった主要Linuxディストリビューションをはじめ、FreeBSD、OpenBSD、NetBSDなどもサポートする。ライセンスはGPLv2。

 Monitorix 3.4は8月に公開された3.3以来の最新版。新機能としては、Memcachedのヒットやミスヒット、キャッシュなどの利用状況や比率、アイテムの数、オブジェクトI/0などをモニタリングできる新しいグラフが加わった。また、新オプションmax_historic_yearsも加わっている。各グラフにつき最大5年の履歴を保存できるもので、デフォルトは「1」に設定されている。ただし、同オプションは設定の変更時などには常に新規に.rddファイルを生成するため、設定や運用によっては過去の履歴データをすべて失ってしまう可能性があると注意している。

 また、diskグラフで新しいアラートが2種類加わった。ストレージのS.M.A.R.T.情報を参照し、再割り当てされたセクタおよびペンディングされたセクタについてのモニタリングとアラート発行が行える。

 クロスサイトスクリプティングにつながる可能性のある脆弱性も修正した。11月末にセキュリティ修正リリース3.3.1を公開しているが、3.4ではここで修正されていない脆弱性にも対応する。

 MonitorixはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

The Monitrix Project
http://www.monitorix.org/