Gitリポジトリ管理「GitLab CE 6.3」リリース、Web UIからファイルの作成・削除が可能に

 11月21日、WebブラウザベースのGitリポジトリ/プロジェクト管理ツール「GitLab 6.3」がリリースされた。Webユーザーインターフェイスからファイルの作成と削除が可能になるなどの新機能が追加されている。

 GitLabはGitベースのソフトウェア開発プロジェクト支援ツール。Gitリポジトリの管理機能のほか、イシュートラッカー、マージリクエスト、Wikiなどの機能を備えている。複数ユーザーからのプロジェクトへのアクセスを可能にするアクセス管理機能も提供されており、2万5000以上の組織で利用されているという。ライセンスはMIT Licenseで、オープンソース版であるCommunity Edition(CE)のほか、有償の商用サポートが提供されるEnterprise Editionが提供されている。

 GitLab 6.3は8月に公開された6系の最新安定版となる。新たにWebユーザーインターフェイスからGitリポジトリ内に直接ファイルを追加したり、リポジトリ内のファイルを削除する機能が追加された。ファイルを新規作成したいディレクトリで「+」ボタンを押し、ファイル名、コミットメッセージ、内容を入力すると作成できる。

 管理機能も強化した。新機能として、全ユーザーに向けてメッセージを配信できるBroadcast Messagesを導入されている。一定時間バナー形式で上部にメッセージ内容を表示するもので、サーバーメンテナンスなどの情報を管理者が伝える際に有用としている。また、ユーザー側のプロジェクト設定画面を経由することなく、管理画面から直接プロジェクトを転送できるようになった。管理者は既存の名前空間にプロジェクトを動かすことができるという。管理者向けのダッシュボードも改善し、設定情報を把握できる画面が加わった。

 この他にも細かな機能が加わった。たとえば、コミットビューでは、そのコミットが含まれる全ブランチが表示されるようになった。また、ダッシュボードの「My Projects」タブに、プロジェクトから脱退できる「Leave」ボタンが加わった。プロジェクトから外れる場合、これまではプロジェクトのオーナーに削除を依頼するしかなかったが、オーナーを経由する必要がなくなるという。バグも修正し、セキュリティも強化した。

 GitLab CE 6.3はプロジェクトのWebサイトから入手できる。利用にはRuby 1.9.3以上、Git 1.7.10以上、Redis 2.0以上、MySQLまたはPostgreSQLが必要。

GitLab
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